復帰のために環境を見直す

復職が難しい場合

働く人の基本的な知識としてぜひ理解していて欲しいのですが、本来会社側は精神などを病んで休職していた方が復職を希望した場合それを拒否してはいけません。日本の雇用制度において労働者は法律上保護されており、その意欲や働く権利は尊重されるからです。
しかし実際問題として簡単にはいかない場合も多くあります。まず復帰をしようとしてもそもそも精神を病んでしまった原因があるわけで、その原因が解決されていない場合また同じことを繰り返してしまいかねません。精神を病んでしまった理由には職場内の人間関係にパワハラやセクハラなど著しい問題があったのかもしれませんし、あるいは深夜残業が続くなど労働時間に問題があったのかもしれません。もしくは純粋に仕事内容が本人に合っていなかったということもありえます。そして会社側はこうした問題を解決し、本人が職場復帰できるように努める義務があるのですが、会社がお金を稼ぐ営利団体である以上どうして限界がある場合もあります。

自分を見つめ直そう

職場環境の改善が難しくまた同じような事態に陥ってしまう可能性がある場合は自分自身を変えていかなければなりません。そしてそのためにはどうして自分が病んでしまったのか、何が自分にとって合っていなかったのかをきちんと見つめ直しましょう。この振り返りはとても重要であり、このプロセスを軽視してしまうとまた元の木阿弥に戻ってしまう危険性があるのです。
自分を振り返った後には何かを改める必要が出てくるのですが、主に働き方を改めるか働く環境を改めるかの2つになります。

働き方を改める

自分自身の働き方を改めることで問題を解決するというのは最も平和的な解決策と言えるかもしれません。例えば自分の仕事の効率が悪く労働時間が伸びてしまっていたり、仕事ができないために過度の不安を感じてしまっていたりした場合は仕事の効率や質を見直すことで問題が解決するかもしれません。また職場内の人間関係が理由で精神を病んでしまっていた場合も、自分自身のコミュニケーションや人間性を見直すことで良好な人間関係を築けるようになるかもしれません。

働く環境を改める

自分自身ではなく職場環境や仕事内容にそもそも問題があったという場合は働く環境を変えざるえない場合もあります。その場合は人事に対して配置転換を願い出たり、雇用体系や勤務時間の見直しを願い出たりする選択肢があります。このような希望が必ず受け入れられるとは限りませんが、自分から主張しなければ状況が勝手に変わることはありません。
どうしても今の勤務先で働く環境を変えられない場合は転職も選択肢となるでしょう。